Adobe Stock(アドビストック)のクリエイター(コントリビューター)のダッシュボード上部に、アドビストックからお知らせが来ていました。
新機能「透過PNG」のお知らせです。
まぁ、自分には関係ないかな?っと思って内容を確認せずバナーを消していたのですが、消して消しても再表示されます。
そこで一体どういう機能なのか調べてみると、コントリビューターにとってメリットのある情報でした。
contents
●「透過PNG」ってなんのこと?
PNG形式で作成されたファイルのことです。
可逆圧縮という方法で圧縮し保存するファイルで、解凍時(画像表示時)にファイルの画質が元の画質と同じようになるように圧縮され保存されます。
このことから画像を繰り返し使用しても画像が劣化しにくいファイル形式となっています。
PNGは画像のデータの保持量が多いので通常の画像の色に透過性(透明・半透明)を持たせることができるファイル形式なのだそうです。
身近なものでロゴやアイコンなどで見かけるのが「透過PNG」です。
背景が透明だと、表示する画面がどんな色であっても画面に合わせて背景の色が変わるので、デザインを組み合わせたり、背景になじませやすいっといったメリットがあります。
また、PNGは背景を透明にできるファイルの中でも表現できる色数が一番多いファイル形式で、画質が良いです。
アドビストックでも高品質なPNGファイルは様々なデザインの構築に必要だと判断され、今回コントリビューターにお知らせしたようです。
透明な背景の PNG ファイルを Adobe Stock に送信するための要件参照
●写真の「透過PNG」を作ることのメリットは新規素材募集なので競合が少ない
アドビストックでは写真のファイル形式はJPEG形式のみでしたが、透過PNGファイルの提出が可能になりました。
素材が豊富なアドビストックですが、PNGの中でも「透過PNG」は新しいジャンルとして新たに素材を募集することになります。
なので「提出されている素材が少ない=競合が少ない=購入される確率が高い」っということになり、コントリビューターとしてもおいしいようです。
●将来的には透過PNGとJPEGの両方利用可能なファイルとして販売
透過PNGファイル募集はまだ開始したばかりなので、素材数があまり多くありません。
そこで気になる販売形式ですが、「透過PNG 」の素材が多く集まるまでは、背景が白く平らになったJPEG としてのみ販売します。
素材点数がアドビストックが満足いくぐらい集まった時に、透過されたPNGファイルと通常のJPEGファイルの両方使えるファイルとして販売するそうです。
背景が白の画像は汎用性があり、需要がありますが、透過PNGは画像を重ねて作るような「素材」が中心になりそうなので物撮りを中心として活動している私にとっては結構チャンスなのではないかと思います。
●「透過PNG」で提出できるファイルの仕様
要件 | スペック |
---|---|
色空間 | sRGB |
最大ファイルサイズ | 45メガバイト |
最小画像解像度 | 4MP |
最大画像解像度 | 100MP |
●「透過PNG」で注意する点
- 透過度の高い画像にすること
- 空いているスペースは無くし、画面いっぱいに作る
- 影は除去する
- すでに提出済みのファイルを透過PNG化はできない
- 透明画像を販売する設定はアップロード時に必要ない
●透明度の高い画像にすること
背景の透明度はマックスに設定した方が良さそうです。
●空いているスペースは無くし、画面いっぱいに作る
背景が透明な素材は重ねて使うことが前提なのでコピースペースとか、余白とかは不要です。
画面いっぱいに作ります。
●影は除去する
素材の影は除去します。
境界線をどこまで残すかがテクニックの見せどころ?です。
不要な影は除去しますが、あえて影を残すような素材も必要とされることがあるので素材次第っといったところでしょうか。
●すでに提出済みのファイルを透過PNG化はできない
アドビストックで販売中の素材を使って新たに透過PNGファイルを作って提出することはできません。
新たに作られた素材が対象です。
●透過画像を販売する設定はアップロード時に必要ない
画像が透明だと分かるように市松模様を画像に表示させる必要はありません。
透過PNGを作ったらそのままアップロード。
加工は不要です。
また、タイトルやキーワードに背景透明や透過っというキーワードなども不要。
透過PNGをフィルターを使って表示させる機能を提供する予定だそうで、ファイル形式で表示させるフィルターを作るのかな?っと思います。
●「透過PNG」大量募集でコントリビューターとしてストックフォトで稼げる可能性が浮上
アドビストックで「透過PNG」の募集が始まりました。
ダッシュボードにバナーが表示されるのでなんのこっちゃ?っと見てみたらコントリビューターとしては挑戦してみる価値がある情報でした。
お知らせはちゃんと見ないとだめですね。
問題はアドビストックが求めている品質の「透過PNG」を提出できるかどうか。
私の場合、画像加工素人なもので、影のエッジの処理とか境界線の処理を感覚で作ってしまっても良いのか悩み中です。
作っても審査に通らなかったら意味がないので画像加工をもっと勉強すべき!?
とりあえず、様子見で数点ほど「透過PNG」に挑戦してみようと思います。
当然ながら背景を透明にできるソフトが必要になりますが、ちなみにAdobeも無料で背景が透明にできるアプリ『 Adobe Express』を提供しています。
無料なので自動で画像が切りぬかれるため、エッジの処理など、細かい設定はできません。
やっぱり、Adobeが提供している画像加工ソフトPhotoshop(フォトショップ)で加工したような精度はありません。
「透過PNG」に挑戦してみようと思う人は、フォトショップのような有料ソフトを使うか、画像の背景を透明化できるサイトも多数あるので探してみてください。
以上、透過PNGは今は数が少ない分、ダウンロードされる可能性があり、収入になるのでは?っと思った件でした。
Adobe Expressで透明PNGのアイコンはこんな感じになりました。